愛する船場の様相

    私は箕面船場も合わせて船場船場と言ってますが、元々は我々の本社ビルのある本町界隈を船場と言い、ここは今でも日本では最大規模の問屋街です。流通業界における問屋の位置付けが、メーカーの販売代理業からマーケットの購買代理業へと転換し、旧態然とした業態は衰退の道を辿っています。営業も物を売り込むのではなく、ソリューションやコンサルティングへと高度化し、変われない人はドンドン取り残される世界です🤔

    今週は一週間船場の世界にドップリ浸かってみましたが、物の本質が見えてきた気がします。権限委譲の問題です。繊維業界のマーケット性や業態の問題はあるにしても、人間が経営判断しているには違いありません。ところが、まだまだ船場では70代、80代の会長さん方が力を持っているのです。高齢化社会の縮図のように見えますが、彼らは成功体験があるのでなかなか変われません。社会的地位もあり、現場とは既に乖離しています。

f:id:masahiroyagi:20190602104631j:image

(箕面船場において)

   では、このような人達が今後どのような身の振り方をすればいいのかが肝心です。要は次の世代へ任せる事だと思います。権限を与えて、自分は助言もしくは場合によって頼まれたら指導すればいいのです。この任せ方が肝心で、「任せて任さず」と言いますが、失敗も許容するぐらいの気持ちもないといけません。パーフェクトを求めるって重要ですが、失敗しない人間はいません。任さずの加減を知る必要があるのです。私は今、なるべく確認や追求に留め、自分ではやらないようにしています。また、原因の追求も程よくにし善後策に重きを置きます。

    個人的には自分の成功体験は限られており運が重なってる事が多いのですが、成功体験というのは自信を持つにはいいとは言え、奢りに繋がり、その経験が成長を阻みます。「成功も又試練」と言われる所以です。たまたまだったかもしれないのに、そうでないといけない錯覚に陥るのです。何か自分への言い訳で失敗を認めているようですが、何を持って失敗というのか定義も又重要です。「過ちを改めざるを過ちと言う」のであれば、間違ったと思ったら改善すればいいじゃないですか⁉️

     次週も引き続き、愛する船場で活動続行です👋