ウィズコロナとDX

    11月入ってあっという間に一週間が過ぎました。日本は大阪都構想が否決され、アメリカは大統領選が泥沼の様相で次は本当にどうなるのか、皆先は見えないと言いがちです。しかし、見えてる事が多々あります。少子高齢化により日本の経済は縮小する事と、新型コロナもあって移動が減り、オンラインで代替されるライフスタイルはもう決定的です。

   東京に行ったら更に感じます。郊外へ人が移り、騒々しい大都会が変貌を遂げる空気が漂ってます。ある経営者は鉄道や航空会社と言ったビジネスはもう持たないと言われ、無駄な事や余計な事は徹底して削ぎ落としてるようです。アフターコロナでもこの流れは大きく変わらないでしょう。観光業も既にGoToキャンペーン終了後を睨んでいます。正にウィズコロナ時代です。

   そんな中、最近よく耳にするデジタルトランスフォーメーション(DX)について学ぶ機会を設けました。今までのIT化やデジタル化と何が違うのか、結論から言うと経費削減や効率化の為に導入するものではなく、人々の生活をあらゆる面でより良くする、進めていくものだそうです。大事なのは既存業務をITで置き換えるのとは違い、経営戦略やビジョンを明確にした新たなビジネスモデルで顧客経験価値を創出する事です。という事は、売上や利益を上げるってもののようです☝️

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(八木春本社ビルでビジネス倶楽部を開催)

    人口動態や生活様式と言ったものは、商売する人は押さえておくべき要点です。「不易流行」と言いますが、流行で変わっていくものだからです。一方普遍的なものは不易の変わらないと言いますが、日本におけるDXはそう言ったものになってくるかもしれません。モラロジーという財団法人の活動として勉強会を開催したのもあって、講師が日本においてDXは経営理念の実現になってくるんじゃないかと面白い話をしてくれました。

   この話は皆には目から鱗のようでしたが、DXが横文字なだけに何か流行りものか手段的なものに受け取られているからではないでしょうか。あらゆる企業がデジタル化し、変革を遂げる事となる訳です。あ、でもデジタルとリアルの組み合わせですので、決してデジタルだけという訳ではありません。そこは勘違いしないようにしましょう。我々はこの度、ウィズコロナにDXという新たなキーワードが刻まれました。

   今日はこんな所で👋

    

    

さあ、明日から11月です!

    10月も今日で終わります。もうすっかり年末モードですが、11月から世間は大きく動きがありそうで楽しみです。何せ大阪はいきなり都構想の選挙です。結果がどう出ようと東京一極集中に対抗するには関西、特に大阪が鍵を握ります。経済規模的には東京になかなか敵わないものですが、それでも大阪には逸材が眠っています。このコロナ禍、色んな出会いがありました。眠っているとは失礼かもしれませんが、まだまだ化ける可能性があるのです。

    繊維業界にどっぷり浸かっていると非常に後ろ向きの壁にぶつかる事が多いのですが、ちょっと視点を変えたり業界を跨ぐと思わぬチャンスが転がっていたりします。人間は幸せを求めると言いますが、やはり視野を広げる事がどれだけ幸せの役に立つか、これは人生原則に思います。経済的成功を求めるのもいいですが、日本社会は既に豊かになっているので真の幸せを求めるべきでしょう。市場経済原理からそろそろ転換の時期です。

   若かりしサラリーマン時代、金融機関にいた私は東京から福岡に左遷に会い、周りから都落ち呼ばわりされました。金融業界では東京が主戦場で、地方に行く事はドロップアウトという話です。そんな福岡で半年もしないうちに脱サラし、中小法人で生きる選択をしたのです。それは私にとって福岡は自分を開眼させてくれた地です。ここ数ヶ月久しぶりに福岡に出張して旧交を温めてますが、又素晴らしい出会いがあったりします。

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(福岡で紹介頂いた書道家に書いてもらった「なまえ」の詩)

    人生っていい事ばかりではないのですが、やはり幸せになるのは原則があると思います。常に前向きに笑顔でいる事も幸せの法則です。時間をかけて仕事する事も違うはずです。しかめっ面するより、楽しく生きがいを求めるべきです。いかに等しく与えられた時間を有意義に過ごすか、無駄にしない生き方が幸せにつながるでしょう。量より質、集中力が大事なのです。

   偉そうな事書きましたが、ウィズコロナ時代、どう生きるべきか振り返り、明日からの11月に向かっていきたいと思います。今日はこんな所で👋

遠隔でどこまで出来るのか

   かなり朝が冷え込んできました。インドネシアにいる事が多かったここ数年、冬に向かう感覚は久しぶりです。それにしてもいつまでこんな生活なのか、さすが日本の総理もベトナムインドネシアへ外交に行ってきてくれました。東南アジアを重視してくれる姿勢は我々にとっては有り難い事です‼️

   ウィズコロナでマスクどころか生活が一変し、なんと昨日は経営合宿までオンラインで開催されました。これって合宿と言えるのか非常に疑問ですが(笑)、いい一面もあります。海外の方々が時間も費用もかけずに手軽に参加できてしまうのです。もう距離がありません👍

   このまま郊外へ移り住んで仕事も出来る生活をする人が増えるのか、日本は「地方の時代」到来のチャンスでもあります。大阪都構想は手段の話ですが、東京一極集中からデジタル化によって遠隔ビジネスが一層発達しそうです。元々デスクに縛れる仕事はしてませんでしたが、今回は更に自分でも驚く事が起きてます。

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(エコデニコランドリー)

    なんと私が海外にいなくても、インドネシアジャカルタの従業員がクリーニング店を立ち上げてしまったのです。もちろん数値計画は事前に出させ、ロケーションも十分吟味させました。今まで店舗や倉庫、工場立ち上げを何度となくやってきましたが、ここまで遠隔で全て完結したのは初めてです。改めてジャカルタの従業員には感謝です🙇‍♂️

    問題はこれからですが、今後私はどこにいるのが一番いいのでしょうか?もし「亭主元気で留守がいい」というのが本当なら、誰もいない所に行かないといけません。現場を重んじる経営者としてはいかがなものかと思います。と言いながら、又明日は福岡へ。困った社長ですね〜

    今日はこんな所で👋

  

宇沢弘文という経済学者

    偉人の話や本大好きですが、久しぶりに最近熱中した偉人に宇沢弘文という方がいます。私の環境問題の意識が高くなったのは色んなきっかけがあったのですが、経済学者で公害問題に取り組んだ人という史実が私の興味をそそり、経済学に人間の心や道徳倫理を取り入れたようです。「資本主義と闘った男」という本に詳しく書かれていますが、世界の名だたる経済学者と並び立つ存在だったとの事です🙆‍♂️

   印象的だったのが、ベトナム戦争時の話です。アメリカでは経済学者が政治に関与し、爆弾の量や死傷した共産側の人数など統計データを用い、効率的かつ経済的な手段で戦争を行った実態を見て、宇沢弘文氏は衝撃を受けたと言います。1965年から73年の間に1400万トンを超える爆弾をインドシナ半島に投下し、その量は第二次世界大戦の2倍を超えました。枯葉剤の影響も深刻で、下半身がつながったまま生まれた双子の「ベトちゃんドクちゃん」で広く知られましたが、被害者は100万人にも達したと言います。経済学の実用目的としては最悪です。

    40歳になってアメリカから日本に戻った宇沢弘文氏は、日本の高度経済成長の陰に隠れた領域に惹きつけられました。市場原理主義的な資本主義に対して、水俣病を筆頭とする公害問題など外部不経済を「社会的共通資本」として確立させる動きを取ったのです。1974年に「自動車の社会的費用」というベストセラーも発刊しています。自動車が発生させる「見えない社会的費用」を算出したのです。幼少の頃大気汚染にあって喘息持ちだった私には、大いに共感を呼ぶ取組みです。

   そんな宇沢弘文氏も10年ほど経済学と別れた時期があったようです。現実とのギャップがあまりに大きかったと言いますが、10年というのは大きな沈黙です。公害や環境の破壊といった現実のショックだけでなく、理論経済学者に限界を覚えたらしいのです。挫折だったのではないでしょうか?

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   話は大きく変わりますが、韓国のBTSという芸能事務所が上場し大きなニュースになってます。私はインドネシアで仕事するようになり、中国と並んで韓国の強さをまじかに見てきました。日本人は中国人にも韓国人にも海外で圧倒されているのです。何が違うかというと海外で戦う姿勢です。彼らは最初から世界を見ています。日本人はまだまだ国内に閉じこもっているケースが多いのではないでしょうか?

    私は今回宇沢弘文という経済学者を知って非常に誇らしく感じました。若くして世界を渡り歩き、アメリカの経済学者とも対等に理論経済を戦った人が日本にいたのは、非常に素晴らしい事です。2014年に道半ばで亡くなられましたが、その遺志はこれからも継がれていくと思います。

    経済学という、私にとってかなり高度な分野でのブログになりましたが、日本は経営にも道徳を取り入れた崇高な国です。人間の心を経済学に持ち込んだって隠れた偉人であるのは間違いありません。少しでもそうした人を紹介出来たら幸いです。

    今日はこんな所で👋

   

マスク生活はいつまで続くのか?

    新型コロナが騒ぎになってもう7〜8ヶ月になります。という事はマスク生活がそれだけ続いていますが、実はジャカルタでは以前から空気が悪くてマスクを利用してました。東南アジアの発展途上各国は大気汚染がひどく、ベトナムなんかでも皆マスクしてましたので、だからベトナムは新型コロナの感染が広まらなかったのではという話もあります(笑)

    今週は会社でもマスクを作るならどんなマスクがいいかというワークショップを開催しました。そのせいか、ギフトショーでもどこでも、より一層マスクを気にかけるようになりました。今や日用品として市民権を得たマスクですが、この生活はアフターコロナでも続くのか、非常に興味深い所です。そもそも不織布が基本のマスクでしたが、布マスクが広まってきました。使い捨てでなく洗って何度も使うようになったのです。

    私のイメージとしては帽子とかストール、手袋のようなアイテムに近い印象です。やっぱり最後は機能を兼ね備えたファッションになると思います。どうせ付けるなら気分も晴れ、身だしなみとしての品も要求されるのではないでしょうか?今みたいな需要はいつまでも続かないでしょうが、商品として一挙に進化しました。ユニクロでもマスクを売り話題になった程ですが、スポーツブランドも注目されているようです。

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(東京駅地下に出来たマスク専門店には20〜30分の行列が並ぶ)

   久しぶりの東京では事務所の場所が変わりましたが、鉄道網が発達しているので変わらず移動に車は利用しません。密が気になりますが、通勤ラッシュも分散してるのでしょうか。そこまで気になる混雑はありませんでした。展示会では旧交を温めましたけど、集客もいつも程ではありません。海南の家庭日用品メーカーは新型コロナ禍で業績が良かったようですが、タオル業界は相変わらずパイの取り合いが続いている様相です。そんな東京でイオングループがマスク専門店を出し、話題になってました。

   帽子専門店やタオル専門店があるぐらいなので、マスク専門店が出来てもおかしくありません。いずれにせよ、今年はマスクという市場が大きく広まり、繊維業界にとっては朗報です。ストールやハンカチもそうでしたが、業界を超えて提案され続ける事となるでしょう。結局マーケットを作るには用途開発するしかないのです。

   今日はこんな所で👋

   

 

   

遊びと仕事の境目

    街づくりを「遊学働」の新しいライフスタイルコンセプトにした事から、以前に比べて遊びを生活に取り組む事に精力的になりました。元来、仕事の目的は人生を楽しむ為にあると言ってましたので、仕事で健康を害したり、悲観する事は論外です。好きこそ物の上手なれと言うように、ワクワクドキドキが一番で、遊びと仕事は大きく変わりません。どちらも未熟だと苦労し、困難を乗り越えた時に喜びがあります✌️

    9月も終わり10月に入りましたが、さすがに暑苦しい日々は過ぎました。それにしても未だ海外渡航が出来ない状況が続き、せいぜい国内移動で3ヶ月連続福岡に行ってる程度です。福岡は旅行でも人気が高いと思いますが、私の場合以前住んでいた事もあり日常的な所です。そうした地縁を生かして商売の種を発掘し、その種を大きく育てるのが商人の役目と言えます。今回は久留米に宿泊し旧交を温めました。大阪、福岡という地方都市の活性は日本にとっても意義があります。

    今月は久しぶりに東京にも行ってくる予定ですが、これは仕事ながら楽しんでるので正に遊び同様です。遊びと仕事の境目ってどこにあるんでしょうか?お金まで稼げるとなると、商人という職業は喜びや幸せの極致にあります。遊びながら金儲けできるのです。こんな贅沢があるのでしょうか(笑)

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(大阪湾を初めてヨットでクルージング)

    そうは言っても時間には限りがあり、趣味のウィンドサーフィンも諦め、やっぱり仕事と絡められるゴルフ程度が今は最適です。いつかはヨットと思って、昨日はタオル仲間の社長に生まれて初めてヨットに乗せてもらいました。しかし、今はまだ打ち込める環境にはありません。ゴルフも仕事の醍醐味には敵わず、頭の切り替えと健康維持が一番の目的です。

   さて、今日もそろそろ仕事に打ち込みたいものです!遊びを仕事にし、仕事を遊びにする。お勧めです。今日もこんな所で👋

 

心のゆとりと弛まぬ向上心

    目の前の業績は決していいとは言えませんが、今は心のゆとりがあるせいか、イライラと腹立たしく感じる事が以前より格段に減りました。経営者というには従業員との関係性が一番大事な所で、出来てないと細かい所までつい口出しし、バランスを取れなくなる事が多々あります。徳川家康の「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」なんて心境にはなれません😅

    ところが、今はどうしたら気付くか、見守る心境で取り組んでいます。相手にもよりますが、厳しい事を言っても簡単に変わるものではありません。では、見守ったら育つのかというと、それもそうとは言えません。やっぱり対話によって動機目的を明確にし、共有する目標を掲げる必要があります。我々の存在意義や独自性を追求するのです。

   昨年からゴルフをやり始め、平日も頭を切り替えてプレイする機会があります。今までは従業員が仕事してる時にそんな事してる場合かという考えでしたが、経営者には経営者の仕事があります。又、労働をレイバーからワーカーへシフトさせるのに、職場や時間に縛られる必要はありません。もちろん現場の従業員やお客様に寄り添う必要がありますが、全て量から質への転換です。経営者も変わらないといけないのです。

   一方従業員受難の時代に感じます。日本社会は従業員が守られてきましたが、テレワークも広まり、より成果を求められるようになりました。もたれあう事が出来ないので、自立した働き方をしない限り、年功で給与が増える時代でもありません。従業員も今までにように考えずに働くのでなく、人生を経営しないと続けられない事でしょう。

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(大阪大学箕面船場新キャンパス)

   心のゆとりと話が逸れましたが、皆にチャンスがあり、経営者はチャンスを掴み取ろうとする従業員に手を差し伸べる存在です。この企業のどこにチャンスがあるか、それは経営者が示しますが、まず現状に甘んじる事はありません。心にゆとりを持ちながら、弛まぬ向上心を抱き続けます。一見相反するものを両立させるのが仕事です✌️

    今はそんな準備期間、今日はこんな所で👋