後継者にも「ゆでガエル理論」

   ジャカルタから東京に帰国し、大阪の日曜日です。大阪にてジャカルタで開催されてるアジア大会を見るというのはなんか変な気分ですが、月曜日の夜に又ジャカルタに戻ります。腰痛は大分良くなったので今後はケアの継続ですが、このケアの継続が肝心です。今回の帰国便も夜行便でジャカルタ戻りも夜行便となると、体力的にも消耗しますが腰の負担も相当です。帰国して夜の付き合いもあり、睡眠の確保も仕事の一環です。

    盛和塾塾長例会が台風の影響で中止となり、代わりと言ってはなんですが昨日は今年2回目となる盛和塾大阪に参加しました。いやぁ、相変わらず良かったです。自分の身につまされる話の連続でした。大塚家具ではありませんが、誰もが後継者は先代や親と格闘するものです。それも後継者の後継者たるものではないでしょうか。

   今回の発表者も今や海外事業比率80%という程ボーダレスな展開を広げてましたが、その原動力はやはり親に負けない自分がやったものを作るという熱意に尽きます。私はそういう事はないのですが、やはり自分のアイデンティティを模索してるのは確かです。鹿児島生まれの東京育ちで大阪は故郷という微妙な経歴を持つと、自分は何者か、どこの人間か分からなくなります。今やジャカルタに行ったらジャカルタの人間です😉

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(写真は盛和塾大阪で理事のファミリーイナダ社長が熱弁を振るう様子)

    「安住は敵」という、私は安定安心を求める一般とは全く違う生き方をしてるので、会う人会う人に変わってると言われます。しかし、今回は「ゆでガエル理論」という話を聞いて、「あ、自分はこれだ」と妙に納得しました。ゆでガエルの話を知らない人はいないと思いますが、ゆでガエルになっては自分を見失うので、私は熱くなる前にお湯から飛び出すのです👌

      改めてゆでガエルとはどういう事かというと、最初は程よい温かさのお湯も1度、また1度と徐々に熱くなると、気づいたら自分までも茹で上がる程大変な熱さになっていきます。ところが、これがジワジワと温度が上がるので、誰もがまた元に戻るのではと油断したまま続けてしまうのが人間の性というものです。そこから飛び出せるか飛び出せないかで、人生に大きな差が生じます。自分の地位にしがみつきたい人は、いつの間にか茹で上がってしまって、裸の王様状態です。

    これは正に船場の重鎮にも言えます。また船場が停滞してるのは、明らかに後継者も含めてゆでガエル状態の人のるつぼです😅…

    船場の代表を名乗る自分がこんな事を言ってはいけませんが、今までの栄光に浸ってるだけで、誰もこれからの栄光まで保証はしません。要は今の自分は過去の努力の結果、これからの自分は今の努力の結果なのです。私は現状に満足する事は一生ないでしょう(笑)

   失われた30年というぬるま湯に、いつまでも浸っていては明日はありません。ぬるま湯に浸りたくない後継者に、誰もが手をあげたくなる社会を作っていきたいものです。お後が宜しいようで👋