繊維と水

   インドネシアで充実した日々を送っており、週末の今日も朝からジャカルタのホテルに各国からIDC国際クリーニング会議に参加してる方々と交流してます。100名ほどの参加者ですが、日本から45名も参加者がいるのは、日本クリーニング生産性協議会という団体で来られているからのようです。日本人でジャカルタから参加したのは私ぐらいで、しかも業界が違うせいなのか、有難いことに皆さんにえらく歓迎されてます。

   今回のクリーニング工場視察や会議に参加してよく分かったのが、やはり繊維と水は切り離せない関係にあるという事です。タオルは衣料品のファッション関連と比較すると日用品の消耗品となりますが、それでも使う時のケア・維持・保存が必要です。特にインドネシアは硬水なので、洗濯すると水質のせいでタオルも黒ずんでくるのです。いくら良い物を買ってもらっても、それはすぐに痛んでしまいます。

   それにしても火曜日にはニットタオルの工場の経編機の現場を見たり、この世界に入って私はもう15年以上になりますが、未だ未だ分かってない事だらけで、一つの事を極める奥の深さに考えさせられました。我々としてはやはり、このタオルという繊維商品のライフサイクルを見つめ、サステイナビリティに少しでも貢献する事が価値になります。結局タオルと一括りにされますが、そこでもどこに強みや特徴を持って独自性を発揮するかが問われます。

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   電解水もようやく日本からインドネシア持ち込み段取りがつき、水質の問題はいよいよこれから大きな取り組みとなります。問題は一見この別々に思える点と点をどう繋ぎ、面として捉えるかではないでしょうか。繊維だけとっても奥が深く、水をとっても奥が深い、この両方を繋ぐのが洗濯と言ったらいいのでしょうか。洗濯業界の方々も繊維について深く勉強されてるようですが、さすがに製造からやられる方はいません。最初に言いましたが、業界が違うのです😅

   いずれにせよ価格と品質のバランスを取り、どのターゲットのマーケットを攻め、戦わずして勝つか、戦略が求められます。インドネシアには富裕層だけで日本と違うマーケットがありますが、やっぱりミドルアッパーの層を考えたリネンビジネスが良さそうです。そうすれば日本でも戦略を共有できるのではないでしょうか。

   おっとそろそろフェアウェルパーティーに向かう時間になります‼️今回はこの辺で👋