タオルと船場の物語

    気づいたら週末が終わろうとしてます😅…

    5日にジャカルタよりクアラルンプール経由で東京に着いたら、関空はとんでもない事になっており、6日に大阪に着いたら今度は北海道の地震で日本は大変な災害続きでした💦

    それにしても帰国の度に何か起きてる気がします。異常気象もありましたが、大自然が我々に警告を発しているのでしょうか?いずれにせよ、日本はなかなか楽観視出来ない世の中です。月次会議を7日の金曜日に終え、土曜日は盛和塾、今日はモラロジーと学びに参加して来ました。体力的にはギリギリの状態ですが、いい週末だったと思います👌

     前回相変わらず保守的な日本社会について書いてみましたが、目の前でやはりそういう傾向を見受けます。船場村は相変わらずパッとせず、井の中の蛙でゆでガエル状態です。関空が閉鎖され、心斎橋・難波までそうならなければいいのですが、懸念される事が多く感じます。そんな中、小豆島に行って少しヒントをもらってます。井上誠耕園さんに多いに勇気付けられました😉

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(写真は二十四の瞳映画村)

     小豆島って本当に小さな島ですが、そこでオリーブを武器に地域起こしを、お爺さんから代々継がれて成功しているのです。私と何が違うのか、ようやく理解できました。それは、数字を先行させた話でなく、オリーブの原点から「農業は国の基なり」という歴史・背景・ストーリーを見事に表現する物語です。

     井上社長の話を聞いてたら、何とイタリアが勉強になったようです。確かによく分かります。彼らは本当にデザイン性、ブランド力共に優れたモノを次々と生み出しています。実はオリーブはスペインが発祥のようで、イタリアと比べたら生産量も圧倒的なのに価格が全く違うようです。やはり日本もイタリアに学ぶ必要があります。

    まず、原価積み上げで値決めする商売は終わってます。値決めは自分の付加価値をどこに定めるかという問題で、思い切った値段を付けられないのは自分の価値に自信がないとしか言いようがありません。安売りは自分の価値を下げてるのです😤

    また、歴史・文化を発信する必要があります。オリーブは日本に来て110年になるようですが、試験栽培して小豆島がうまくいったようです。タオルは大阪に来て130年です。トルコのハマムの繊維生地を参考にして、イギリスで現在の原型が作られたと言われてます。大阪で生まれた日本のタオルは手拭いを代替していきました。だから手拭いサイズになり、ヨーロッパとは違うタオル文化が発展したのです。

    私はトルコの産地にも行った事がありますが、我々は船場から大阪産地のタオルを全国に広めた経緯があり、今や中国・ベトナムインドネシアとアジア産地のタオルを取り扱っています。日本では今治や津と言った産地商品も取り扱っていますが、流通からすると今や国産は2割に過ぎません。しかし、我々は農民でなく商人ですから、世の中に選ばれる取引をするのは自然の流れです👌

   残念ながら中国製は安売り競争になり、タオルの価値を下げました。ベトナムインドネシア産は同じ繰り返しをしない方がいいでしょう。いよいよここが勝負所です。船場商人の代表として、必ず三方良しにしてみせましょう👍

   今日はこの辺で👋